建設業のファクタリング活用術。大阪の小規模事業者が請求書を即日現金化する注意点

建設業のファクタリング活用術。大阪の小規模事業者が請求書を即日現金化する注意点 財務・補助金・インボイス

「来週の材料費が払えない!」その時の最終手段

「元請けからの入金は来月末。でも、職人の給料と材料費は今週払わないといけない…」「銀行融資を申し込んでいる時間がない!」

大阪市旭区の建設現場でも、こうした資金ショートの危機は突然やってきます。そんな時、手持ちの請求書(売掛金)を売却して、即日で現金を手にする「ファクタリング(請求書買取)」の利用を検討する方が増えています。

借金ではないため、ブラックリスト入りしていても使える便利なサービスですが、使い方を間違えると会社の寿命を縮める「劇薬」にもなります。この記事では、建設業におけるファクタリングのメリット・デメリットと、大阪で安全な業者を選ぶポイント、そして「ファクタリング地獄」から抜け出す方法を解説します。


1. そもそもファクタリングとは?(2社間と3社間)

ファクタリングとは、来月入金される予定の「請求書(売掛債権)」を業者に買い取ってもらい、手数料を引いた現金を先に受け取る仕組みです。

建設業で主に利用されるのは、以下の2種類です。

  • 2社間ファクタリング(秘密厳守・即日)

    • 仕組み:あなたとファクタリング業者の2者だけで契約。元請けには通知されません。

    • メリット:元請けに「資金繰りが苦しい」とバレずに済み、即日現金化が可能。

    • デメリット:手数料が高い(8%〜18%程度)

  • 3社間ファクタリング(低手数料・通知あり)

    • 仕組み:元請けも含めた3者で契約。元請けからファクタリング業者へ直接支払われます。

    • メリット:手数料が安い(2%〜9%程度)。

    • デメリット:元請けに資金難がバレるため、今後の取引停止のリスクがある。

多くの下請け業者は、信用低下を恐れて「2社間」を選びますが、ここには手数料の罠があります。

2. 「手数料10%」の正体は「年利120%」!?

「100万円の請求書を売って、手数料10万円(10%)なら、まあいいか」そう思うかもしれませんが、これは金融的に見ると超高金利です。

もしも、1ヶ月先に入金される予定のお金を10%の手数料で現金化した場合、年利に換算すると…

  • 10% × 12ヶ月 = 年利120%

銀行融資の金利が年2〜3%であることを考えると、いかに異常なコストかが分かります。これを毎月繰り返していると、利益はすべて手数料に消え、あっという間に倒産(資金ショート)してしまいます。

3. 大阪で安全な業者を選ぶポイント

それでも背に腹は代えられない場合、絶対に「悪徳業者(ヤミ金まがい)」を避けなければなりません。以下のポイントをチェックしてましょう。

  1. 「償還請求権(リコース)」がないか確認する:万が一、元請けが倒産して売掛金が回収できなくなった場合、あなたが弁済する責任がある契約(償還請求権あり)は危険です。これは実質的な貸金です。必ず確認しましょう。

  2. 手数料が相場(8〜18%)を超えていないか:30%近い手数料を取る業者は論外です。

  3. 契約書を必ず交付してくれるか:契約書を作らず、口頭やLINEだけで済ませようとする業者は絶対に利用してはいけません。

※金融庁も「ファクタリングを装ったヤミ金融」への注意喚起を行っています。

出典:金融庁(ファクタリングの利用に関する注意喚起)

4. ファクタリング卒業のカギは「建設業許可」

ファクタリングはあくまで「止血処置」であり、治療ではありません。資金繰りを根本的に改善するには、「銀行から低金利で借りられる会社」になる必要があります。

そのために必須なのが、資金繰りの改善と建設業許可です。

  • 社会的信用:許可業者は「500万円以上の財産的基礎」があると大阪府が認めた会社です。

  • 融資の可否:銀行や日本政策金融公庫は、許可証の有無を融資審査の判断材料にします。

「今はファクタリングで凌いでいるけれど、手数料がもったいない…」そう感じたら、その手数料分を許可取得費用に回し、銀行融資が受けられる体質へ生まれ変わりませんか?


5. まとめ:その手数料を未来への投資に変えられます

緊急時のファクタリング利用を否定はしません。しかし、それを「常態化」させるのは危険です。 旭区・森小路の暁行政書士事務所では、目先の資金調達だけでなく、許可取得による「銀行と付き合える会社づくり」をサポートします。

「ファクタリングを使おうか迷っている」その前に一度、無料診断でご相談ください。もっと良い方法があるかもしれません。

この記事によくあるQ&A(よくある質問)

Q1. 赤字決算や税金滞納中でもファクタリングは利用できますか?

行政書士
行政書士

A. 利用できる可能性が高いです。ファクタリングの審査対象は「あなた」ではなく「取引先(元請け)の信用力」だからです。元請けがしっかりした企業であれば、あなたの会社が赤字でも買い取ってもらえます。

Q2. 個人事業主(一人親方)でも利用できますか?

行政書士
行政書士

A. 可能です。ただし、法人に比べると審査が厳しくなったり、手数料が高めに設定されたりする傾向があります。また、売掛先の承諾が必要な「3社間」を求められるケースもあります。

Q3. ファクタリングを利用したら、銀行融資に影響しますか?

行政書士
行政書士

A. 影響する可能性があります。銀行に通帳を見せた際、ファクタリング業者からの入金や送金履歴が頻繁にあると、「資金繰りが自転車操業になっている」と判断され、融資審査でマイナスになることがあります。銀行融資を目指すなら、ファクタリングへの依存は減らすべきです。

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