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終活

終活の基本たった1つの大切なこと

終活の基本イメージ

目次

はじめに

終活の基本をお伝えします」と言われると「終活」という重たい「難しい内容」の「一部分」を聞かされるとイメージしませんか?
でも、決して難しいことはありません。難しいことをする必要はない。といった方が良いでしょうか。
終活も老後も相続も文字にすると重たく、難しく見えますよね。
シンプルにこう考えるとどうでしょう。
終活と老後は、「これから先のことを考える」こと。
相続は「大切のものを誰かに渡す」こと。
ね、意外に簡単に感じませんか?
このように難しく考えずに、できることからはじめましょう。
この記事を読むことで終活にとって大切なたった1つのことと5つのポイントがわかります。
そして、ポイントがわかれば「自分らしい終活」が見えてくると思います。
これからのことを前向きに考えて、長い人生をより楽しく過ごしましょう。

5つのポイント

先ほど、終活は「これからのことを考える」といいました。
少し付け足して「これからの自分のことを考える」ようにしましょう。
なぜなのか?それは自分のことを自分で決めるというのが終活を行う上でとても大切なことだからです。
「財産をどうしよう。」「誰に渡すのが良いのかなぁ。」「老後のことをそろそろ考えないとなぁ。」と思い、このページを読んで頂いていることも間違いなく終活の一部です。
こうしなければいけない!これをしなければならない!ということは終活にはありません。
ただ、基準がないと考えにくいと思いますので、終活の際に押さえておきたいことをわかりやすく5つのポイントにしぼってみました。
ここに書いているのは、あくまで1つの方法にすぎません。
「身体の衰えを感じない」という方もおられでしょう。また「引き継ぐ相手は迷いなくあの人だし、信用できるので何の心配もない」という方もおられるでしょう。
それぞれ状況が違います。
自分に合った、やりやすい方法を見つけるヒントくらいに思って頂ければ幸いです。

住宅

今のお住まいにずっと住むとお考えの方が多いでしょうか。
将来、足腰が衰えてくることを考えて、リフォームをする必要もあるかもしれません。
老後の為に段差を解消してバリアフリーにすることや、手摺りを取り付けるなどして住みやすくするのも良いでしょう。
「階段が急なので手摺りだけでは心配」という場合は、引っ越しを考えることも必要になります。
引っ越しを考える場合は、近くに好きな場所があるというのも良いですよね。
海が見える物件や、緑が多い物件、ご家族のお家に近い物件というのも候補にあがりそうですね。
施設を考える場合は、どうでしょうか?
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や有料老人ホームなどがあります。
サ高住は、安否確認や生活相談サービスがついた賃貸住宅とお考え下さい。
(介護型の場合は、介護付き老人ホームのようにスタッフから介護サービスを受けることもできます)
バリアフリーであったり、手摺りが付いていたりする高齢の方の居住の安定を目的とした住宅です。
日中は医療や介護の有資格者が常駐していることも特徴の1つです。
有料の老人ホームは、よくご存じかと思いますが、介護が必要となった時にスタッフが介護サービスをしてくれるのが特徴と言えるでしょう。
もちろん、予算が異なってきますので、予算に応じて考えるのも1つの方法です。
しかし、まずは予算に捉われ過ぎず「自分がどうしたいか」を考えてみることをお勧めします。

お金・財産

お金・財産と聞くと預貯金や不動産を思い浮かべる方が多いでしょうか。
もちろん、預貯金や不動産は大切な財産の1つですよね。
その他に、株式などの有価証券、電子マネーや最近では各店舗や事業者のポイントなども財産と呼べるでしょう。
貴金属や宝石、時計、車、楽器、絵画、絨毯、洋服、バッグ・・・価値のあるものは全て財産ですよね。
せっかくの財産もどこに何があるのかがわからなければ、ゴミと一緒に処分されてしまうことも考えられます。
間違えて処分されてしまわないように、整理しておきましょう。
終活の1つとして、荷物の整理・生前遺品整理(生きている内に自分で整理する)などが近年注目されていますが、これがその理由の1つです。
余談ですが、本当の遺品整理は、大切なものをキチンと仕分けることから始まります。
お部屋の中のものを、ゴミ処理と同じように扱う業者さんには注意しましょう。
遺品整理とは名ばかりで、ご依頼者様の思いを理解されていない可能性があります。
話を元に戻します。
電子マネーやネット銀行など通帳が無いものは言わないとわかりません。
もしものことを考えて、エンディングノートなどに記載しておくことも考えましょう。
財産は、現金化するのか、そのまま所有するのかで扱いが変わります。
「自分にとって必要なものか」「誰かに渡したいものか」を考えてみることをお勧めします。

医療・介護

「誰に介護してほしいか?」と聞かれると
「誰の手も煩わせたくない」と答える方も多いと思います。
お子様がおられる方も「子供には迷惑をかけたくない」と思われるかもしれませんね。
「自分のことは自分でしたい。」という考えもありますし、逆に、「いつかは誰かの世話になるから、元気なうちに色々と考えておこう」という考えもあります。
でも、三大疾病や認知症など、長い人生では思わぬ事態が起こることも考えられます。いざという時に備えておきましょう。
「そう言われてもどんな問題が起きるの?」「どうやって備えるの?」という疑問はありませんか?
例えば、終活の基本でよく言われる認知症についてですが、認知症になると何が問題なのでしょうか?
身体的に困ることは想像がつきます。でも「自分の財産に何が起こるか」ということはわかりにくいですよね。
一例を示しますと、「口座の凍結」や「契約行為ができなくなる」という問題がおきます。
ただ、口座の凍結につきましては、金融機関が理解を示していますので、今後は緩和されていく可能性があります。
では、「契約行為ができなくなる」ことの問題点を具体的に言いますと、賃貸マンションや、アパート経営をしている方が認知症になった場合、「新規の賃貸借契約ができない」・「大規模修繕」ができないなどがあげられます。
どちらも大変なことになりそうですよね。
これについては、後見制度や信託を活用することで対応できます。
まだ具体的に認知症になった場合に何がおきるかイメージがわかないという方は、もしもの時に、誰にお願いするか、どのようにしてほしいかと言う気持ちをエンディングノートやメモに書いておくことからはじめましょう。

お葬式・お墓

宗教や宗派、お墓に入るか入らないか、規模や伝えたい人、などお葬式やお墓について考えておくことは意外とあります。
費用や誰が守っていくか、いわゆる祭祀承継者についても考えておくと良いでしょう。
なぜ考えておくと良いかといいますと、この祭祀承継者が受け継ぐ財産は「祭祀財産」と呼ばれますが、この祭祀財産を相続しても相続税はかかりません。
そして、祭祀承継者は基本的に一人とされています。
慣習に従って決定されることが多いと思いますが、本人が指定すれば、指定したかたが祭祀承継者となります。
また、相続人や家族である必要もありません。自由に指定することができます。
亡くなった後を任せる人がいない場合は、専門家に依頼することもできます。

相続・人間関係

誰に遺したいか。誰になら託しても良いか。子供だから。お世話になったから。など、相続させたい人にも色々な観点がありますね。どれが正解というものはありません。
また、自分にもしものことがあったら「困ってしまう人がいる」「困ってしまうペットがいる」などと思った方はその方達が困らない方法をまず考えてあげて下さい。
こんなことも考えてみて下さい。
自分にもしものことがあった時、助けてくれるのは誰か?
入院した時、誰が来て「どんな差し入れがあれば嬉しいか」「何を持ってきてくれたら助かるか」など場面を想像してみましょう。できるだけ具体的に考えてみましょう。

たった1つのこと

ここまで読んでいただいた方であれば、お気付きかと思いますが、たった1つのことはズバリ「あなたの気持ち」です。
「あなたがどうしたいか」この一言につきます。
一般的に良いとされていることが、誰にでもしっくりあてはまることではありません。
例えば、住まいなら、戸建てが良いという人もいれば、マンションが良いという人もいます。
入院した時に寂しいからお見舞いに来てほしいと思う人もいれば、誰にも会いたくないと思う人もいます。
どちらが正しいということはありません。どちらも素直なその人の気持ちです。
自分にとって、何が必要か、何がしたいかを考える、これが「たった1つの大切なこと」です。
自分の気持ちを置き去りにしての終活は無意味なのです。

まとめ

終活は、家族や回りの人のために行うのでしょうか?
それは違います。結果として、「家族や回りの人のためになる」のです。
自分の気持ちは自分が一番良くわかっています。エンディングノート、口頭、何でも良いのです、自分の気持ちを伝えられたら…。
何か遠慮がちで我慢しているような困った顔をしている人と過ごしたいですか?
それとも、いつも楽しそうに生き生きしている人と一緒に過ごしたいですか?
せっかく長生きできる時代に生まれたのですから、楽しく長生きしましょう。

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